2014年8月30日土曜日

ゆっくり、のんびり、居酒屋「プライア」


「天気がいいねえ! プライア、行く?」

「行く行く! すぐに出発するね!」

 私たちが住んでるアパートは、レシフェのリゾートビーチ、ボア・ヴィアージェン海岸のすぐ近く。歩いて1分ほどで海岸に到着します。

 この「海岸」のことを、ポルトガル語で「プライア」と言うんです。

 そして、もっとも贅沢な休日の過ごし方が、この海岸に寝転んで、ゆっくり、のんびりとビールを飲むというもの。

 天気がいいと、冒頭のように携帯電話で誘いあって、海岸(プライア)に出かけていきます。

 寝転ぶといっても、真っ白い砂浜に直接ではなくて、ずらりと並んでいるビーチチェアに寝転びます。ビーチチェアにはパラソルも付いているので、強烈過ぎる陽ざしを避けることもできる。

もちろん、ビーチチェアやビーチパラソルが常設されているわけではなくて、ここで営みをする人たちが、朝早くから大きなリヤカーを引いてやって来て、砂浜の上に設営し、夕方になると片付ける。

 屋台の営業と同じようなものなんですね。

 だから、ビーチチェアやビーチパラソルが、すき間なくずらりと並んでいるようでいて、実は店ごとのテリトリーがある。

 チェアの形や色、パラソルの形や色が、店によってそれぞれ違っているので、それによってそのテリトリーを区別することができるようになっています。

「3人です(ソーモス・トレイス)」と人数を申告すると、その人数に合うように、チェアやパラソルを並べ替えてくれる。

 ここに座って、ビールを注文すると、発泡スチロールの保冷ケースとともに、ビールの473ml缶を持ってきてくれます。

 これが1本5R$(225円)。(ちなみに、スーパーなどでは同じものを2.5R$(113円)程度で売ってますので、原価率は50%といったところです。)

 場所代等は要らないので、最後に自分が飲んだ本数×5R$を払えばいい。とても安いのです。

 日本のビーチは、若者のメッカのような感じですが、こちらのビーチは老若男女、どの世代も入り混じっていて、さらにいろんな人種が入り混じっているので、どの世代でも、どの人種でも、けっして目立つことはなく、思いっきりくつろぐことができるのです。

 ときどき通る、ハッとするほど美しいおねえさんを観賞したり、仲間とウダウダと話したりしながら、1本、1本、また1本。ビールがどんどん進みます。

ビールがいるときは、砂浜の入口近くにスタンバイしている店のおじさんにちょいと手をあげて合図すれば、すぐにおかわりを持ってきてくれます。

 じっとここにいて飲んでるだけで、コロコロと手押し車を押したり、天秤棒にずらりと豆菓子をぶら下げたりしたおじさん、おばさんが、「おつまみ、いらんかね?」みたいなことをポルトガル語で言いながら通り過ぎていくので、好みのものが来たらもらえばいい。

 上の写真で、2本のビールの間に置いているのは、そうして売りに来たカシューナッツをもらったもの。


おすすめなのが、左の写真の焼きチーズ(1本4R$、180円)です。

 注文を受けてから鉄板の上で焼いて持ってきてくれます。

 おつまみなど、流しで売りに来る品物は、その場で現金払いです。

 生魚を売りに来る人もいて、これは注文すると揚げて持ってきてくれるんだそうです。

 他にはエビやカキも売りに来ますが、「こんな炎天下で、こんな生ものを売ってて大丈夫なの?」と思う気持ちが強くて、まだ食べてみたことはありません。

 カイピリーニャなどのカクテルも売りに来たりして、注文すると、その場で作ってくれます。

 あぁ~、ビールもこれで4本め。なんて幸せな昼下がりでしょう。

 『酒場浴』でも、『海水浴』でもなくて、『海岸浴』だな、こりゃ。


朝食: 納豆、ごはん、みそ汁(豆腐、ちくわ、わかめ)。毎日のように食べているフェイジョン・コン・アホス(煮豆かけごはん)もおいしいんだけれど、納豆ごはんもやっぱりいいねえ。豆腐や納豆は、昨日、日本食材店「オリエンタル」で買ってきておいたもの。ちくわは先週の残り。ちくわも豆腐も納豆も、さらには味噌もブラジル産だ。乾燥わかめだけが日本製。

昼食: 海岸でビール。ビール代(中缶1本5R$、225円)が4人で75R$(3,375円)。15本、飲んだのか。カシューナッツは、小カップ1杯が4R$(180円)のところ、3杯なら10R$(450円)とのこと。豆や芋は安いんだけど、ナッツ類はスーパーなどでも高いのだ。焼きチーズは1本が4R$(180円)。これ1本で、けっこうお腹にもたまる。

夕食: プライア飲みを終えて、1時間ほど午睡(ひるね)したあと、同じメンバーで歩いて30分ほどのショッピングセンター、「ショッピング・レシフェ」に行く。ひとしきり店を見学したり、買い物したりしたあと、2階のフードコートにある中華料理の「チャイナタウン」で、生ビールを呑みながら、春巻、青椒肉絲(チンジャオロース)に、エビ焼きそば。お勘定は3人で153R$(1人当たり51R$、2,295円)なり。さすがにいい値段がしますね。

夜食: ショッピングセンターからタクシーでアパートに戻り、アパートの1室で開かれていた飲み会に参加。レシフェ空港近くに鮮魚店を発見し、そこから新鮮なタイ、マグロ、タコを仕入れてきたとのこと。それを、別のアパートに住んでいる料理自慢のNさんが刺身に引いてくれて、みんなでいただいた。久しぶりの刺身だなあ。燗酒がほしいところだがないので、ビール、白ワインからのウォッカ、カシャーサで盛り上がる。いやいや、よく飲んだ1日であったことよ。

アパートで朝食
「チャイナタウン」の春巻
青椒肉絲
エビ焼きそば

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