2017年2月22日水曜日

ブラジル料理「カフェ・ド・セントロ」(日比谷)


 ドォ~ンと出された肉の塊は、「ピッカーニャグリル(500g)」(3,456円)である。

 添えられたナイフで切り分けて、ファロッファ(キャッサバ芋の粉)とヴィナグレッチ(それぞれ小さく刻んだトマト、タマネギ、ピーマンなどの酢漬け)をかけていただく。

 ックゥ~ッ。脂身の部分がうまいねえ!

 ピッカーニャというのは、牛肉の部位の名前で、日本風に言うとイチボ。牛のお尻あたりの肉(=ランプ)の先端部にある、脂身と赤身がほどよく合わさった肉である。

 ブラジルでは、牛肉の脂身はほとんど食べないが、ピッカーニャだけは、ちゃんと脂身付きで出てくるのだ。

 なかでもアルゼンチン牛のピッカーニャは、肉(赤身)自体がとてもやわらかくて、旨みもすごく強かった。メニューに「ピッカーニャ・アルゼンチーナ」なんて書かれていたら、大喜びで注文したものだった。

 ここのピッカーニャは、アルゼンチン牛のものではないと思うけど、それでも十分に軟らかくて、旨みがある。ファロッファとヴィナグレッチもいいよね。

 今日は男4人でやってきたので、このサイズにしたが、少人数で来た場合にはハーフサイズ(250g、2,052円)もある。また、「500gでは足りない」という場合には、100g(691円)単位で「追加ピッカーニャ」を足すこともできる。

 赤身が中心のランプのステーキもあって、こちらは600g(2,354円)、300g(1,404円)、そして一人用の150g(1,069円)という、3つの大きさを選択することができる。

 多くのグループ客が、ピッカーニャ500gか、ランプ600gのどちらかを注文している。

 今日の4人は、同じ時期にブラジルに赴任していたメンバーだ。

 店に着くとまずブラジルビール「アマゾニア」(290ml瓶、810円)を、ひとり1本ずつもらって乾杯し、つまみも「ヤシの新芽(パウミット)と赤カブ(ベテハーバ)」(518円)、「干し鱈のコロッケ(ボリーニョ・ジ・バカリャウ)」(6個540円)、「タピオカ芋のカリカリフライ(マンジョッカ・フリッタ)」(626円)、そして「ブラジルソーセージと玉ねぎソテー(カラブレーザ・アセボラーダ)」(626円)という、ブラジルらしい品々を選択する。

 ブラジルでは、どこのレストランに行っても、当たり前のように置いていた品々なんだけど、日本じゃなかなかお目にかからないんだよなあ。

 おもしろいのは「干し鱈のコロッケ」。

 本当のブラジル人がどう食べるのかはよく知らないが、私たちはいつも、お皿の上でコロッケをぺったんこにつぶして、それにピメンタという唐辛子ソース(タバスコみたいなの)を振りかけて食べていた。

 今日も、干し鱈のコロッケが出てくるなり、みんなで一斉に、自分のお皿の上でぺったんこにつぶし始めた。「干し鱈のコロッケは、こう食べなきゃ」というのが、しっかりと身にしみついちゃってるんですね(笑)。

 飲みものはカイピリーニャ(カシャーサのカクテル、648円)に移行する。

 キープしているカシャーサのボトルがあるので、カットライム(378円)をもらえば、自分たちでカイピリーニャを作ることができるのだが、最初の1杯は、キープボトルは使わずに、本格的に作ってもらうことにした。

 「カイピリーニャは、お砂糖は入れますか?」というおねえさんの質問に、「セン・アスーカ(砂糖抜き)で!」とみんなの声がそろったのにも笑ってしまった。

 ちなみに「砂糖入り」が欲しい場合には、「コン・アスーカ」と注文します。特に指定をしなければ、「砂糖入り」のほうが、カイピリーニャの標準形です。

 ひとしきり飲み食いしたところで、いよいよメインの「ピッカーニャグリル(500g)」を注文すると、すぐに固形燃料付きの卓上コンロが出された。

 カイピリーニャを飲みながら待つことしばし。

 ジュージューという、いかにも美味しそうな焼き音とともに、グリルパンにのったピッカーニャの登場だ。

「切り分けて、ファロッファとヴィナグレッチをかけてお召し上がりください。コンロに火を入れる必要はないと思います。もし肉が冷めてしまった場合には固形燃料に火をつけるようにしますから、呼んでくださいね」

 なるほど。そのために固形燃料が置かれてたんですね。

 しかし、そんな心配はまったく不要で、できたて熱々のうちに、500gのピッカーニャをサラッと完食した。

「どうしようか。肉を追加する? それとも煮込みにする?」

 煮込みは「フェイジョアーダ(肉と黒豆の煮込み)」、「ムケッカ(魚介のココナッツミルク煮込み)」、「フェイジョン(豆の煮込み)」の3種類がある。

 そして今日もやっぱり「ムケッカ(大)」(2,678円)で〆ることにした。

 この店のムケッカが、ブラジルで食べるよりも、はるかに上品で、はるかに美味しいのは、日本のほうが食材となる魚介類の鮮度がよくて、美味しいからに違いない。

 今夜もまた、たっぷりと3時間半のブラジル浴。お勘定は4人で17,482円(ひとり4,370円)でした。

 大満足、大満腹。そして大いに酔いました。どうもごちそうさま。

「カフェ・ド・セントロ」
アマゾニア

ヤシの新芽と赤カブ

干し鱈のコロッケ

つぶしてピメンタをかけて

タピオカ芋のカリカリフライ

カラブレーザソテー

ガラナ

カイピリーニャ

プロシュートとキノコのサラダ

固形燃料付きの卓上コンロ

ヴィナグレッチとファロッファ

ピッカーニャグリル

ピッカーニャを切り分ける

カシャーサ

ムケッカ(大)

ポテトフライ

カイピリーニャで〆

2016年12月8日木曜日

ムケッカ・バイアーナ … 「カフェ・ド・セントロ(CAFE do CENTRO)」(日比谷)


 ムケッカは、魚介のココナッツクリーム煮込み。ブラジル北東部にあるバイーア州を代表する伝統料理だ。

 私が単身赴任していたレシフェは、そのバイーア州のとなり、ペルナンブッコ州の州都である。だからブラジルにいる間、ムケッカもよく食べたものだった。

 今日は一緒にブラジルに行っていて、今は愛知で勤務しているN口さんが仕事で上京されるとのことで、同じくブラジル組のS藤さん、K藤さんも誘って、4人で帝劇ビル地下にあるブラジル料理の店、「カフェ・ド・セントロ」にやってきた。


 N口さんからは「魚料理が食べたい」という希望が出されていたので、今日の目玉はムケッカと決めていた。

 ムケッカはPが1,280円(これ以降、価格はすべて税別表記)、Gが2,480円。

 PはPequeno(ピッケーノ、小さい)、GはGrande(グランジ、大きい)ことを示している。

「Gで大丈夫かなあ。ものすごいのが出てこないだろうか?」

「いやあ、日本だから大丈夫なんじゃない。4人だし……」

 ブラジルのレストランで、Gなんかを頼もうものなら、「うわぁ、どうしよう。絶対に食べきれない!」というぐらいの量が出てきて困ることが多かったのだ。その記憶が、ふと頭をよぎったのだった。

「そうだよね。ここは日本だもんね」

 ということでGを1つ、注文した。

「あら。最初からお食事にされるんですか?」

 と店のおねえさん。

「いや。ムケッカをつまみに飲みます」

「あぁ、なるほど(笑)」

 このおねえさん、日本語も達者だけど、ブラジルの方のよう。お店のスタッフの多くがブラジル人のようで、お客とは日本語で話すけれど、厨房に注文を通したりするのはポルトガル語だ。

 たとえば「カイピリーニャ(600円)を砂糖なしでください」と注文すると、「はーい」と注文を受けてくれて、飲みものを作ってくれるバーテンダーには、「ウーマ・カイピリーニャ、セン・アスーカ、ポルファボール」と注文を通す。

 ポルトガル語を聞くのも久しぶりだなあ。

 さあそして、ムケッカがやってきた。

 おぉ、比較的小さい。この量なら全く問題ないね。

 昨年末に帰国して1年。日本でムケッカを食べるのはこれが初めてだ。

 一緒に出してくれるごはんを小皿に取り分け、おたまですくったムケッカをかける。

 ブラジルにいる時も、ムケッカはごはんにかけて食べていた。ごはんにかけて食べるのが美味しいのだ。

 ただし、ブラジルのごはんは粘りっけなしのパラパラごはん。この店で出されるのは、日本風の、普通のごはんだ。それでもムケッカをかけて、チョチョイと混ぜると、ブラジルで食べたのと同じような感じになる。

「これは混じりっ気のない上品な味わいだねえ!」

「このムケッカ、まじで美味いですねえ」

「ブラジルのムケッカは、(本来は捨ててるはずの)エビのヒゲなんかも入ってたんだけど、ここのにはそういうのは全然ないね。すごくていねいに作られてる」

 そんな会話を交わしながら、あっという間に食べ終えた。

 他にも「タピオカ芋のカリカリフライ(マンジョッカ・フリッタ)」(580円)や「干し鱈のコロッケ(ボリーニョ・ジ・バカリャウ)」(6個500円)、「牛肉と麦のコロッケ(キビ・ジ・カルニ)」(6個500円)、「パステウ(ブラジル風揚げ餃子)」(1個300円)、「もっちもちチーズパン(ポン・ジ・ケージョ)」(1個90円)などの懐かしい料理を次々に注文する。

 飲みものもブラジルにいた時と同じように、まずカイピリーニャ(600円)を注文したら、次はカシャーサだけをダブル(580円)でもらって、飲み終えたカイピリーニャのグラスに注ぎ入れる。

 こうすると、カイピリーニャのグラスに残っているクラッシュ・アイスやブラジルレモンなどを有効活用することができるのだ。

 言ってみれば、「ホッピーのナカおかわり」みたいなもんですね。

 店内はすっかり満席状態だ。お客は全員が日本人。人気あるんですねえ、ブラジル料理。

 気がつけばもうすぐ午後10時。なんと3時間半も居座っちゃったぜい。

 お勘定は4人で20,139円(税込)。ひとり当たり5,035円だった。

「どうもごちそうさま。おいしかったです。オブリガード」

 店の外にまで見送りに出てくれたおねえさんに、そう声をかけると、

「オブリガーダ。今度はカシャーサをボトル(750ml瓶が2,800円)で入れると、もっと安くつくと思いますよ。また来てくださいね」

 と笑顔で手を振ってくれた。次回は絶対ボトルにしよう!

「カフェ・ド・セントロ」
アマゾンビールで乾杯


料理メニュー
飲みものメニュー


マンジョッカ・フリッタ
バタタ・フリッタ


カイピリーニャ
ムケッカ・バイアーナ


パン・ジ・ケージョ
キビ・ジ・カルニ


ボリーニョ・ジ・バカリャウ
ベテハーバとパウミット

マンゴーのジュースとビール
パステウ(ヴィナグレッチ)

2016年7月26日火曜日

T實さんの壮行会@「バーミヤン品川店」


 ブラジルから帰国して本社勤務だったT實さんが、8月1日付けで呉に転勤になることになったので、本社勤務のメンバー+出張で上京していたN口さんで壮行会を開催。

 K野さんも参加してくださって、盛大な会となった。

 T實さんは、ブラジルに行く前は呉勤務だったし、ご自宅も呉にあるので、「転勤で呉に行く」というよりも、「ブラジルから本社を経由して、呉に戻る」といった感じですね。

 呉でもがんばってください!

バーミヤン品川店
生ビールで乾杯
おつまみセットは2品500円
こちらもおつまみセット
海老の熟成豆板醤チリソース

2016年7月20日水曜日

品川で「ガレート・ペキン」を懐かしむ


 ブラジルから帰国して以来、名古屋で働いているN口さんが、仕事で上京されたので、本社(三田)勤務で都合がつくメンバーが、品川の「風来坊」に集まった。


 「風来坊」は、名古屋名物・手羽先唐揚(1人前5本が450円)を初めて出したお店。

 ここで、レシフェの「ガレート・ペキン(Galeto Pekin)」の手羽先を懐かしみながら、旧交を温めようという考えなのだ。


 N口さんが手に持っているのは、ターザン焼き(980円)という鶏の半身揚げ。

 「風来坊」の元々の名物は、このターザン焼きだったそうだ。

 若鶏の半身をそのまま揚げて焼き、それに自家製の秘伝のタレをつけ、各種の調味料で味をととのえる。これが創業当時の「風来坊」の人気メニューだった。

 ある日、「手羽先を、ターザン焼きのようにしてみたらどうか」と思いつき、メニューに加えたところ、ごれが大ヒット。後に、名古屋の名物と言われる料理にまでなったのだった。

 この当時は、手羽先はスープの材料程度にしか使われていなかった。そこに目のつけたのが良かったんですね。

 N口さんの新幹線の時間まで、2時間半ほど楽しんだ。

「風来坊」品川店
生ビール(530円)で乾杯
ポテトサラダ(420円)
手羽餃子(3個500円)
エイヒレ(450円)、イカゲソ焼(380円)
名物・ターザン焼き(980円、半身)
大浅利殻焼き(1個550円)
だし巻き玉子(350円)
アスパラ肉巻揚げ(750円)
どて煮(650円)
きしめん明太バター(680円)
天むすび(1個250円)